※2020/5/14に再更新しました。(2020/3/30、2020/1/15、2019/9/4にも更新してます。 )
18年からM8(ミルウォーキーエイト)エンジンを搭載し、フルモデルチェンジとなった新型ソフテイル。多くの変更点により今までの部品が使えないことも多く、カスタムしにくかったー、なんていうのはもう少し前の話です。
今回はフレームが変わり一新されたサスペンションに焦点を当てていきます。選べるくらいパーツが出てきているので、M8ソフテイルのサスペンション関係を一挙まとめます!
- ロワリングキット・サスペンションについて
- ロワリングキット&サスペンション一挙まとめ
- ロワリングキット
- サスペンション
- ・Bitubo「Rear Shock Absorbers For Milwaukee Eight Softail」
- ・Öhlins「Shock absorbers & cartridge kits for 2018 HD Softtail models」c
- ・Progressive Suspension「465 Series」
- ・RWD「13.5" M-EIGHT SOFTAIL SHOCK」
- ・Race Tech「2018/19 Softail Mono Shock」
- ・Racing Bros「SHICANE HLR+REVOLVER」
- ・Fox x RSD 「Signature Series Performance Mono Shock for Harley M8 Softail」
- ・JRi Shocks「Softail Models Dual Adjustable Shock」
- エアサスペンション
- ・Air FX「2018 Softail Front and Rear Kit, Stock Front wheel」
- ・Arnott「2018 H-D Softail Ultimate Ride Kit」
- ・Legend Suspension「Legend AIR-A Softail M8」
- ・Platinum Air Suspension 「2018 Softail Bleed Feed Mono Shock Kit」
- ・Thunder Bike「Air Ride Suspension Kit」
- ・Skully Customs「Air Ride Suspension System for 2018 and Newer Softails」
- その他
ロワリングキット・サスペンションについて
その前に今回登場するロワリングキット、サスペンションについての説明をすこししていきます。それぞれ役割や性能が違うので、カスタムや目的も合わせて見ていきましょう。
・ロワリングキットのあれこれ
ロワリングキットは車高を下げる為のパーツです。M8ソフテイルもTCソフテイル同様、純正サスペンションの一部を交換することで車高を下げることができます。サスペンションを丸ごと交換するタイプに比べ、安価に車高が下げられるのが魅力です。
そして、車高を下げる事のメリットは大きく分けると2点。「足つき」と「見た目」です。
車高が下がれば座面が下がるので、足の接地感が良くなります。この接地感はストップ&ゴーが多い日本では重要な要素の1つです。ソフテイルでも300Kg近くあるので、止まる度にふらつく心配がなくなれば快適です。
そして見た目。
どうですか?
格好の良さは人それぞれだと思いますが、低い方がかっこいいと思う人が多いように思います。カスタム車って言ったらそりゃ低いじゃないですか。低さは正義…なんてことは置いといて。
サスを短くすることでフェンダーとタイヤのクリアランスが少なくなるので、スタイリッシュに見える効果がありますが、それに伴いバンク角が狭くなるのでコーナーで倒しにくくなるというデメリットも付いてきます。
そしてスプリングは純正をそのまま使用するタイプがほとんどです。構造上スプリングが通常より縮んだ状態になるので、乗り心地や快適さは少し落ちる傾向にあるのもロアリングキットあるあるかと思います。
話を戻しまして。
逆に、軽快に走らせる為に車高を上げるクラブバイク/クラブスタイルというカスタムなんかもあります。サスペンションを伸ばす為のエクステンションキットと言うのも出ているので、そっちも一緒に取り上げていきます。
・サスペンションのあれこれ
こちらは純正のサスペンションを丸ごと交換するタイプです。サスペンションメーカーやモデルによって性能や特性が違うので、ライダーの乗り方やメインのシーンに合わせてチョイスすることで、より快適なライディングが可能になります。
このタイプは長さを選べるものもありますが、性能面も見逃せません。純正サスペンションよりも性能が良くなったり、車高を下げても性能を犠牲にしすぎない設計になっていたりと、モデルやメーカーの個性が強く出ます。
そして変わり種としてエアサス(エアーサスペンション)なんて言うのもあります。
エアサスはエアで車高の調整を行うものです。乗車時にはエアを入れて車高を上げて走り、降車時にエアを抜いて駐車する事でべたべたにローダウンできるので、走っても良し、停まっていても良しという状態を作り出せます。
ただ、エアでサスペンションを支えている構造上のリスク、エアをコントロールする為コンプレッサーを積む必要がある事、サスやロワリングキットに比べると高額…等いろいろありますが、エアサスにしか出せない存在感があるのも事実。
このべたべた感はエアサスでしか出しえないです。
と言う感じです。
では商品のピックアップしていきます!
ロワリングキット&サスペンション一挙まとめ
ここからロワリングキットとサスペンションを紹介していきます!
ロワリングキット
・Muller Motorcycle「M-8 Softail Lowering Kits」
ドイツのカスタムパーツメーカーMuller Motorcycle(ミューラー)のロワリングキットは35mmのローダウンが可能(ただしFXBRモデルはショー目的として40mmまで可能)。
車種によって2種類に設定が分かれています。また、このカラーがカスタムルック演出してデザインも◎。
取り付け動画が秀逸です。
Lowering kit installation manual for M8 models
詳しくはこちらへ
・Thunder Bike「Shock Lowering」
こちらもドイツから。HDディーラーであり、自社ブランドでカスタムパーツを供給するThunder Bikeから出ているロワリングキット。
特出すべきはフェンダーとローダウン量に合わせてラインナップを展開してる点。純正フェンダーにマッチする20mmと30mmのキット、同社のショートフェンダーにマッチングする20mmと30mmのキットの計4種類。
詳しくは下記リンクからどうぞ
ハーレー純正フェンダー用
・Shock Lowering Kit Stage 1 (20mm)
・Shock Lowering Kit Stage 2 (30mm)
Thunder Bikeフェンダー用
・Shock Lowering Kit Stage 1 (20mm)
・Shock Lowering Kit Stage 2 (30mm)
サスペンション
・Bitubo「Rear Shock Absorbers For Milwaukee Eight Softail」
イタリアのサスペンションメーカーBitubo(ビチューボ)のサスペンションはストリートやスポーツバイクからのフィードバックを応用したパフォーマンス(性能)を重視したサスペンション。
車高の調整はできるものの、調整の範囲は狭め。ローダウンの量が少ないですが、伸ばす方向にも少し調整が効くのも特徴です。
車種によって2種類の設定がありますが、適合車種が限られている為、他とは違ったサスの選択肢としても。
・FXSB(ブレイクアウト)、FLFB(ファットボーイ)etc / 長さ:319mm
・FXFB(ファットボブ)/ 長さ:333mm
詳しくはこちらへ
・Öhlins「Shock absorbers & cartridge kits for 2018 HD Softtail models」c
言わずと知れた有名ブランドOhlins(オーリンズ)。シンプルなシルバーボディー x ブラックスプリングがまさにパフォーマンスサスペンションな存在感。
油圧のプリロードアジャスターにオーリンズのマークがさりげなく刻印。決して引けらさないけど、変わってるのが分かる。その塩梅がまた良いです。
車種によって2種類設定ありますが、どちらとも長さは318mm。
現在では日本でも取り扱いがあるようです。
製品情報 ÖHLINS Harley Davidson Softail Series [ÖHLINS Advanced Suspension Technology]
詳しくはこちら
・Progressive Suspension「465 Series」
ハーレーダビッドソンのカスタムサスペンションといったらProgressive Suspension(プログレッシブサスペンション)は外せません。
長年に渡りハーレーのサスを扱ってるだけあり、ラインナップの豊富さは今回のM8ソフテイルモデルでも健在です。
・R.A.P. (Remote Adjustable Preload)の有り無し。
・スプリングがスタンダードとヘビーデューティーの2種類。
・長さが13.5”(342.9mm)、13.1”(332.74mm)、12.6”(320.04mm)、12.2”(309.88mm)の4種類。
12.2”(309.88mm)は今回紹介のサスペンション交換タイプの中では一番短い仕様。
・RWD「13.5" M-EIGHT SOFTAIL SHOCK」
RWD / Russ Wernimont Designsからは13.5”(342.9mm)のサスペンションが登場。車高調整の機能は無く、コンプレッション、プリロードの設定が可能。
面白いのがリモートマウントリザーバーと呼ばれるタンクの取り付け位置。スイングアームの左側にマウントするのもカスタム感が出て◎。
・Race Tech「2018/19 Softail Mono Shock」
オフロード/オンロード関わらずサスペンションを供給するRace TechもM8ソフテイル用のリアサスペンションが登場。
まだメーカーHPで商品の詳細が出てません。
・Racing Bros「SHICANE HLR+REVOLVER」
台湾のサスペンションメーカーRacing Bros(レーシングブロス)のリアサスペンション。
プリロード、コンプレッション、リバウンドが調整可能。320mm(デラックス、ローライダー、スリム、ストリートボブ)、330mm(ファットボブ)から選べます。
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・Fox x RSD 「Signature Series Performance Mono Shock for Harley M8 Softail」
2020年ついにRoland Sands Design(RSD / ローランドサンズデザイン)よりM8ソフテイル用のサスペンションが登場です。
オフロードバイクなどのサスペンションを作るFoxとRoland Sands Designのダブルネームのサスペンション。
長さ13.5”はスポーティな乗り心地と、コーナー時のクリアランス確保しています。
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・JRi Shocks「Softail Models Dual Adjustable Shock」
アメリカ ノースカロライナ州にある2輪・4輪のサスペンションを供給するJRi Shocks。
長さは12.5”と13.75”の2種類。
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エアサスペンション
・Air FX「2018 Softail Front and Rear Kit, Stock Front wheel」
Air FX(エアFX)はリアのサスペンションだけでなく、フロントのサスペンションもあるので前後で揃えることが可能。ソフテイルでフロントの設定を出しているところは多くないと思います。リアだけの設定もあります。
https://airfxusa.com/new-online-store-is-open
フロントは車種によって3種類の設定に分かれており、スイッチも選択できるのも魅力です。
Air FX最大の特徴はオプションで追加可能なエアタンク。エアをタンク内に貯めておくことで、リフトアップの時間を短縮できます。他のエアサスではなかなか見ない設定なのでコンプレッサーでリフトアップがだるい、なんて人は要チェックです。
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・Arnott「2018 H-D Softail Ultimate Ride Kit」
4輪用のサスペンションも供給するArnott(アーノット)。ショックアブソーバーはFOX、エアスプリングはGoodyearと一流ブランドを採用している点も見逃せません。
サスペンションは最短で10.93"(277.62mm)、最長で13.16"(334.26mm)です。
この最短と最長がやはりエアサスの魅力です。
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・Legend Suspension「Legend AIR-A Softail M8」
サスペンションメーカーであり、エアサスペンションのラインナップも豊富にそろえているLegend Suspension(レジェンドサスペンション)。
サスペンション上部にあるつまみはリバウンドの調整のノブ。ライダーによって異なる体重、それに伴い変化する乗り心地の微調整が可能です。
メーカーページにある動画を見てみてください。FXFBに取り付けてハードに乗る感じが普通にかっこいいです。
フロントの49mmカートリッジタイプのサスペンションも出ているのでそちらも要チェック。
・Platinum Air Suspension 「2018 Softail Bleed Feed Mono Shock Kit」
ハーレー以外にもインディアンやメトリックメーカーのエアサスペンションを供給するPlatinum Air Suspension(プラチナムエアサスペンション)。
このサスペンションの最大の特徴は、環境対策部品チャコールキャニスターを再度取り付けできるところ。
多くのエアサスがコンプレッサーをトランスミッションの後ろにマウントさせる方式を取っていますが、その場所には先のチャコールキャニスターがある為それを外して取り付けします。
このエアサスはそのキャニスターを戻せるように設計されているというものです。
サスペンションは最短で10-7/8”(約276mm)、最長で12-7/8”(約327mm)。
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・Thunder Bike「Air Ride Suspension Kit」
ロワリングキットでも取り上げたThunder Bike(サンダーバイク)はエアサスもラインナップがあります。
設定が車種によって2種類に分かれています。FXBR(ブレイクアウト)&FLFB(ファットボーイ)用とそれ以外用。
・Breakout and Fat Boy 18-later models
・Softail 18-later (excl. Breakout & Fat Boy)
コンプレッサーの取り付け位置がサイドのカバー内になるので、チャコールキャニスターを取り外さなくてよくなるのもGood!
この設計がThunderbikeのカスタムルックを支えています。チョロ/チカーノに見られるマフラー左右出しの場合に恩恵を受けることでしょう。
・Skully Customs「Air Ride Suspension System for 2018 and Newer Softails」
自社エアサスを中心にカスタムパーツを販売するSkully Customs。
M8ソフテイル用のエアサスは純正サスと比べ、2倍のトラベル量、最大2インチ下げる事が可能。
詳しくはこちら
その他
・Bung King「Shock Extension Lift Kit for 2018 Softail Models」
車高を下げるパーツもあれば上げるパーツもあります。Bung King(バングキング)から車高を上げるキットShock Extensionです。
ロワリングキット同様、純正サスペンションを使用し、スイングアーム側のマウントを交換します。リフト量は1-3/4”(44.4mm)。
クラブバイク / クラブスタイルのカスタムにもってこいです。
詳しくはこちら
・Lottermann「Suspension Lowering」
ドイツのLottermannでは純正サスペンションをロワリングに加工するサービスを行っています。
40mmのロワリングが可能。アジャスターの有り無しで金額が変わりそうです。
そんな感じでサスペンション、ロワリングキット、エアサスペンション、エクステンションキット等さまざまなものを紹介しました。まだまだ新商品が出てくると思いますので随時更新できるようにしていく予定です。
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